2009-02-27から1日間の記事一覧

母の短歌107

梅雨明けの窓開け放ちしこの夕べ 素足に畳の感触清し 顔も見ず逝きたる夫の墓前に 帰国せし孫娘ふかぶかとぬかづく かへるなき過去を漸く諦めの つけば下り来て庭に水まく 夫逝きし日のごと残暑厳しくて 韮の白花夕日に匂ふ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの29 「その話、とうちゃんから聞いた ことがある。 ふくちゃんは、守屋山へ福寿草の 花をとりに行って、なくなったん でしょ」 「そうなんだ。ふくちゃんは、み んなが留守の間に、一人で守屋山 へ福寿草の花をとりに行き、道に ま…