守屋山に黄金色の花が咲いた5
「少女よ、少女よ。目をさますのじゃ。
こんな所でねていると、かぜをひくぞ。
わしはこの山に住んでいる明神じゃ。
今日はおまえに良いものをみせてあげよう。
わしの後をついておいで」
その声は、いつか聞いたことのある明神さまの声
でした。
少女は声のするほうにむかって歩いていきました。
どのくらい歩いたのでしょうか。
ふもとのひあたりの良い場所についた時、少女は
あっとおどろきの声をあげました。
何百年もの間、おおぜいの人が探してもみつける
ことができなかった黄金色の花が、どて一面に咲
いているではありませんか。
つづく
童話「守屋山に黄金色の花が咲いた」は、みほ
ようこの初めての童話集・「風の神様からのおく
りもの」に収録されています。
- 作者: みほようこ,長野ひろかず
- 出版社/メーカー: 鳥影社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
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