ふしぎな鈴43
「どうして、かなはこの桜の鈴の
ことを知っているの?」
「とうちゃんがなくなる時、小桜
姫さまは二つの鈴を大切にしてい
たのだよって、話してくれたから」
「そうだったのか…。
かな、おとうさんがそういったのか。
この鈴はね、小桜姫が大切にして
いた桜の鈴だよ。
でも…この鈴のことは、誰にも話
してはいけないよ。
かな、この鈴をいつまでも大切に
するのだよ」
そういうと、校長先生はゆっくり
丘をくだって行きました。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081224#p1
「ふしぎな鈴」は、みほようこの
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。
リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。
http://www.bk1.jp/product/02593627
「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
送料は無料です。