「笛の音よ、永久にひびけ」は、
スキー大会の会場をつくるために
きりたおされた、信州の志賀高原
の樹令200年の楓のお話。
「笛の音よ、永久にひびけ」より
二ヶ月が過ぎました。
楓は、最後のはっぱを、たくさん
つけることができました。
「最後のはっぱを、つけることが
できたぞー」
楓は、大声でさけびました。
そして、大きな体を、ゆっさゆっさ
とゆらしました。
「さわ、さわー」
「さわ、さわーー」
たくさんの楓の葉のゆれる音が、丘
にひびきわたりました。
笛の音よ、永久にひびけ1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20070714#p1
童話「笛の音よ、永久にひびけ」は、
みほようこの四冊目の童話集・
「ライオンめざめる」に収録され
ています。