女神さまからのおくりもの31
「沈黙の愛って」
「さあ・・・」
清太は、知っていました。
でも、てれくさくていえませんで
した。
なぜなら、清太は、きよが大好き
だったからです。
二人は、座禅草が咲いている高原
を、ゆっくり歩きました。
目の前に、八ヶ岳連峰がみえます。
「きよちゃん。あの山、何という
山か、知っている?」
一番高い山を指さし、清太がいい
ました。
「赤岳でしょ」
「そう、赤岳だね。じゃあ、とな
りの山は」
「わからないわ」
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090228#p1
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女神さまからのおくりもの1