女神さまからのおくりもの34
長者の家では、畑やたんぼの仕事を
する人、山の仕事をする人、蚕を飼
う人、台所の手伝いをする人など、
おおぜいの人が働いています。
「ご苦労さま」
きよは、働いている人たちに、気軽
に声をかけます。
「なくなった奥さまも、きさくなか
ただったが、おじょうさまもきさく
だね」
「おじょうさまは、いつもご苦労さ
まって声をかけてくれる。
そのことばを聞くと、疲れがふきと
ぶね」
「おじょうさまの笑顔は、すてきだね」
やしきで働いている人たちは、どの
人もきよが好きでした。
一方、清太も、「清太や」「清太や」
と、みんなにかわいがられています。
「おじょうさまと清太は、ほんとに
仲がいいね。兄と妹みたい。
いや、それ以上かな」
やしきで働いている人たちは、きよ
と清太のことを、温かく見守ってい
ます。
つづく
昨日の分は、こちら
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女神さまからのおくりもの1