女神さまからのおくりもの57
「とうちゃん。ゆうすげの花って、
きれいな花ね。
私、時間がたつのもわすれて、ゆ
うすげの花をみていたの。
おそくなってごめんなさい」
「無事に帰ってくれば、それでい
いのだよ。
清太、遅くまでごくろうさん。
ふろに入って、早くおやすみ」
長者が、清太に声をかけました。
第五章 きよと清太と長者。
それぞれの思い
八月のある日。
「きよ、ちょっと」
「とうちゃん。何」
「きよは、いとこの次郎のことを、
どう思っているんだい」
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090326#p1
初めて読んでくださった人へ
女神さまからのおくりもの1