女神さまからのおくりもの


  女神さまからのおくりもの62


「とうちゃん。私は、本人がしっか
りしていれば、家柄など気にしなく
てもいいと思うけれど」
「きよ。そうはいかない。
とうちゃんのわがままだということ
は、よくわかっている。



とうちゃんは、庄屋の娘が使用人と
結婚したなんて、村の人たちからい
われたくないのだ」
「私は、なんといわれようと平気だわ。
清太さんは、人間としてりっぱな人
だもの。
清太さんは、誰からも好かれているわ」



「きよ、たのむ。とうちゃんの気持も、
わかってほしい」
長者は、きよのいうとおりだと思いま
した。
でも、きよには、家柄のいい青年と結
婚してほしいと思うのでした。
それは、長者の親心でした。


              つづく



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     女神さまからのおくりもの1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090130#p1