守屋山に黄金色の花が咲いた


 守屋山に黄金色の花が咲いた5


守屋山についた少女は、山の中を
あてもなく歩きまわりました。
黄金色の花といっても、どんな形
をしているのか、どのくらいの大
きさなのか、少女にはわかりません。



でも、少女は黄金色の花をみつけ
ようと必死でした。
春がきたといっても、山の春はお
そく、木の芽がほんの少しふくら
んでいるだけでした。



どこをさがしても、黄金色の花な
どありません。
枯葉が一面に落ちているだけでした。
あちこち歩きまわり疲れた少女は、
枯葉の上に腰をおろしました。
そして、いつの間にかねむってしま
ったのです。


            つづく



   昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100224#p1



   初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100221#p



童話「守屋山に黄金色の花が咲い
た」は、みほようこの初めての童
話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。





風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話



下記の書店には、本の在庫がある
ようです。


http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1101779610/subno/1


http://www.bk1.jp/product/02056682


http://www.bookservice.jp/bs/PSRPRO1101.do/1/01/I4886295894