竜の姿をみた少女34
「そうじゃ。竜がいると信じて
いるかなに、どうしても会いた
いらしい。
さあ、かな。わしの背中にお乗り。
妻が待っている諏訪湖へ行こう。
すぐもどってくるから、心配し
なくてもだいじょうぶだじゃ」
おじいさんは、そういいました。
かなは、いわれるままに、おじ
いさんの背中に乗りました。
「さあ、出発するぞ」
おじいさんは、再び竜の姿にな
りました。
「はぁっ、はっ」
おじいさんは、大きな息をはくと、
空高くまいあがりました。
「わぁー、いいながめ」
かなは、大よろこび。
つづく
前回の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100828#p1
初めて読んでくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100725#p2
童話「竜の姿をみた少女」は、
みほようこの五冊目の童話集
「竜の姿をみた少女」に、収録
されています。
昨年12月、「鳥影社」から、
発行されました。
童話集「竜の姿をみた少女」は、
「しらかば湖」と「白駒池」を
訪ねた時に、信州諏訪の「風の
神様」から聞いた話。
風の神様からのおくりものシリ
ーズ5。
http://www.bk1.jp/product/03220629
収録されている童話
・ 竜の姿をみた少女
・ 女神さまとの約束
裏表紙