愛犬「りゅう」 ばいばい、またね


 愛犬「りゅう」 ばいばい、またね 5


ぼくは、朝からそわそわしていた。
「その家へ行ったら、うんとかわいがっ
てもらうのだよ。 おまえはきついから、
気をつけないと・・・ね。 元気でくら
すのだよ」
かあちゃんは、別れぎわにぼくにいった。



かあちゃんも元気でね」
ぼくは、かあちゃんに別れをつげた。
かあちゃんは、ぼくと別れるのがつらそう
だった。



ぼくは、かわいがってくれた少女に、「あ
りがとう」と、何度もお礼をいった。
「先生と奥さんに、うんとかわいがっても
らうのだよ」
少女は、ぼくの頭をなでながら、そういった。



十時頃、同僚の先生が、ぼくと妹を迎えに
きた。 この人は、少女の担任らしい。
妹は、この先生の家にもらわれていくようだ。
ぼくと妹は、先生の車にのった。三十分位
で、ぼくがくらす家についた。
「さあ、ついたよ」


             つづく



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