蛇の室・かぶら矢の試練 9
みことの長い髪をかき分けると、しら
みではなく、たくさんのむかでがたか
っています。
困ったなと思っていると、須勢理媛が
そばへ来て、椋の実と赤土をわたして
くれました。
「これで、どうするの」
大国主命は、須勢理媛に目でたずねま
した。
すると、身ぶり手ぶりで「こうするの
よ」と教えてくれました。
大国主命は、椋の実を一粒ずつかみく
だき、赤土を少しずつとかして、「ぺっ
ぺっ」とはきだしました。
それをみたみことは、
「ほほう、むかでを一匹ずつかみつぶ
しているのだな。感心なやつじゃ」と
思いました。
つづく
蛇の室・かぶら矢の試練 1
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130204#p1
蛇の室・かぶら矢の試練 2
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蛇の室・かぶら矢の試練 3
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蛇の室・かぶら矢の試練 4
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蛇の室・かぶら矢の試練 5
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蛇の室・かぶら矢の試練 6
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蛇の室・かぶら矢の試練 7
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蛇の室・かぶら矢の試練 8
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130211#p1
「蛇の室・かぶら矢の試練」は、「いな
ばの白うさぎ」「赤い猪」のつづきです。
読んでいないかたは、お暇な時に読んで
くださいね。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130203#p1