八千矛神の歌物語 6
片手を馬の鞍にかけ、片足を鐙に入れ
て、大国主命が詠んだ歌。
黒い衣を着て、水鳥のように胸元を
みる。
そして、鳥が羽ばたくように、袖を
あげさげしてみるが似合わない。
波が引いていくように、後に衣を脱
ぎ捨て、今度はかわせみの羽のよう
な青い衣を着てみる。
袖を上げ下げしてみるが、この衣も
似合わない。
その衣を脱ぎ捨て、山の畑に蒔いた
蓼藍で染めた衣を着て、胸元をみる。
そして、袖を上げ下げしてみると、
この衣はとてもよく似合う。
つづく
八千矛神の歌物語 1
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130221#p2
八千矛神の歌物語 2
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130222#p1
八千矛神の歌物語 3
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130223#p1
八千矛神の歌物語 4
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130224#p1
八千矛神の歌物語 5
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130225#p1
「八千矛神の歌物語」は、「いなばの白
うさぎ」「赤い猪」「蛇の室・かぶら矢
の試練」「スクナビコナ」のつづき。
読んでいないかたは、お暇な時に読んで
くださいね。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130221#p1