古事記神話「古事記物語」


    沼河比売 12


日本海からは、建御名方命の誕生
を祝うかのように、おだやかな気持
のいい風が吹いたそうです。
大国主命は、身能輪山の宮殿で、
沼河比売建御名方神と三人で、幸
せに暮らしました。



ところが、ある日。
出雲から、大国主命の父神がなく
なったという知らせが届きました。
大国主命は、越の長たちに、建御
名方神の後見を頼み、出雲へ帰
ることにしました。


        つづく