竹取物語


   貴公子たちの求婚 6


月日がどんどんすぎていきます。
五人は、家に帰っても、物思いに
ふけり、かぐや姫への思いを絶ち
切ることができません。 
五人は、「そうはいっても、最後
にはかぐや姫に会えるだろう」と、
期待していたのです。



そして、かぐや姫に対する切実な
心をみせつけようと、家のまわり
をぐるぐる歩きまわりました。
そんな男たちの様子をみて、おじ
いさんがいいました。



「姫よ。変化の人とはいいながら、
こんなに大きくなるまで、姫を育
てたじいの気持もわかってほしい。
どうかじいのいうことを聞いてお
くれ」


         つづく