竹取物語


帝、不死の薬を高い山で焼く 4


勅使の調(つき)の岩笠を呼び、
駿河の国にある山の頂きに、壺
と手紙を持っていくように、命令
しました。



帝は、その山頂ですることを、勅
使に教えました。
不死の薬の壺と手紙を並べて、
火をつけ燃やすようにと、命令
したのです。



帝の命令で、おおぜいの兵士を
引き連れて山に登ったことから、
この山を「士に富む山」(不死の
薬の山)、「富士山」と、いうよう
になりました。



そして、帝がかぐや姫からもらっ
た不死の壺を焼く煙は、今も雲の
中に立ちのぼっているそうです。



       おわり