女神さまからのおくりもの


 女神さまからのおくりもの24


「さあ、おじょうさま。出発しよう」
馬小屋についた時、清太がうれしそ
うにいいました。
「清太さん。きよってよんで」
「おらが、おじょうさまのことを、
きよちゃんってよんでいいの」



「いいわ、清太さん。二人だけの時
は、きよちゃんってよんでね」
「はい、わかりました。きよちゃん」
清太は、てれくさそうにいいました。
そんな清太を、きよはうれしそうに
みています。



「白駒。出発するぞ」
清太が、白駒に声をかけました。
「清太さんは、白駒が好きなのね」
「うん。おらは、白駒が大好き。
白駒も、おらを好きだと思うよ。
ねぇ、白駒」
白駒は、「私も、清太さんが大好き」
というように、「ひひーん」と鳴き
ました。



「私、清太さんと一緒に、馬を走ら
せている時が一番幸せ」
「おらも。きよちゃんと一緒にいる
時が、一番幸せだよ」
夢中で話をしているうちに、二人は
高原へつきました。


               つづく



     昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090221#p1



     初めて読んでくださった人へ


     女神さまからのおくりもの1


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090130#p1