[童話]女神さまからのおくりもの
女神さまからのおくりもの 14
第一章 白駒は、誰の馬? 8
すると、白駒が「ひひーん」となきま
した。
これが、きよと白駒の出会いでした。
この時、きよは七才。
白駒は、生まれたばかりでした。
その後。
何日たっても、飼い主はあらわれ
ませんでした。
白駒は、他の馬や牛と一緒に、庄
屋の吉衛門の家で大切に育てら
れました。
きよは、白駒に会いに、毎日馬小
屋へ行きます。
「おじいさん。白駒は元気?」
「元気ですよ、おじょうさま。白駒
の足のけが、なおりましたよ」
「よかったね。白駒」
つづく