女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 21


第二章 諏訪からきた少年 5


きよは、白駒の様子をみに、毎日馬小屋へ
やってきます。
そして、馬の世話をしている清太のそばで、
楽しそうにおしゃべりをしていきました。


清太が庄屋の家へきて十日後。
月のきれいな夜でした。
「白駒」
「白駒」
誰か、白駒をよんでいます。
女のひとのやさしい声でした。
すると、馬小屋の戸が、音もなくすぅー
とあきました。


         つづく