女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 36


第三章 座禅草が咲いている高原で 9


「さあ、おじょうさま。出発しよう」
馬小屋へついた時、清太がうれしそう
にいいました。
「清太さん。きよってよんで」
「おらが、おじょうさまのことを、き
よちゃんってよんでいいの」
「いいわ、清太さん。二人だけの時は、
きよってよんでね」


「じゃあ、これからは・・・きよちゃ
んって・・・よぶね」
清太が、はずかしそうにいいました。
「白駒。出発するぞ」
「清太さんは、白駒が好きなのね」


        つづく