女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 26


第二章 諏訪からきた少年 10


十二才の清太にとって、何頭もの馬の世話を
することは、辛い仕事でした。
馬にえさをやったり、馬小屋の掃除をしたり、
馬の体をふいたり。
時には、小川へつれて行き、馬の体を洗います。


清太は、朝から晩まで、休むひまもなく働き
ました。
そんな清太を、吉衛門はわが子のようにかわ
いがっています。
清太は、吉衛門のお使いもします。
吉衛門のおともで馬を走らせ、遠くの村へ出
かけることもありました。


          つづく