女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 54


第四章 ゆうすげの花咲く高原で 5


「私も、ゆうすげの花が見たい」
「きよちゃん。ゆうすげの花は、
夕方でないと咲かないんだよ。そ
れに、夕方二人だけで遠出するこ
とは、庄屋さまが許してくれない
だろうしね」


「私、とうちゃんに聞いてみる。
とうちゃんが許してくれたら、一緒
に行ってくれる?」
「もちろん。庄屋さまが、外出を許
してくれるといいね」
二人は、ゆうすげの花を見るのを楽
しみにしています


     つづく。