女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 57


第四章 ゆうすげの花咲く高原で 8


「ねぇ、とうちゃん。清太さんとゆう
すげの花を見に行ってもいいでしょ」
きよは、再び吉衛門に聞きました。
「まあ、清太なら・・・心配ないだろ
う。きよ、気をつけて行っておいで」
「ありがとう、とうちゃん」
「ゆうすげの花は、黄色の美しい花
だよ。ゆっくりゆうすげの花を見て
おいで」


吉衛門の許可をもらった二人は、明る
いうちに、霧ケ峰高原へ向かいました。
もちろん、白駒も一緒です。
いそいそとうれしそうに出かけて行く
きよと清太。
そんな二人の姿をみて、吉衛門は幸せ
な気持になりました。


       つづく