女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 56


第四章 ゆうすげの花咲く高原で 7


「清太さんは、誠実な人よ。とう
ちゃんが心配することは、何もな
いわ」
きよは、きっぱりいいました。


「とうちゃんも、そう思う。清太
は、まじめな青年だ。でも、庄屋
の娘が、夕方遅く、使用人と二人
だけで出かけたなんて、村の人た
ちにいわれても困るしね」


         つづく