女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 64


第四章 ゆうすげの花咲く高原で 15


「清太さん。何でも話して。かくし
ごとはいやよ」
「白駒。きよちゃんに、あの話をし
てもいいかな」
「話してもいいよ」というように、
白駒は「ひひーん」となきました。


「おらが庄屋さまの家へきて、十日
位たったある日。夜中に、白駒がど
こかへ走っていく夢をみて、びっく
りしてとびおきた。心配になって、馬
小屋をのぞいたら、白駒がいなかった。


          つづく