女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 65


ゆうすげの花咲く高原で 16


おらは、必死で白駒をさがしてあるいた。
四時間後、白駒は何くわぬ顔で戻ってき
た。庄屋さまのじまんの馬が、このまま
帰ってこなかったらどうしようと、心配
でたまらなかった」
清太は、白駒がいなくなった時の様子を、
ぽつりぽつりと話してくれました。


「その後も、何度か馬小屋にいない時が
あった。でも、朝にはちゃんと戻ってき
ていたので、誰にもその話をしたことは
ない」


        つづく