女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 63


第四章 ゆうすげの花咲く高原で 14


近くに家が一軒もなかったので、
とうちゃんはその馬を家につれ
てきたの。生まれたばかりのか
わいい馬だったわ。そんなわけ
で、どこの馬かわからないけれ
ど、白駒はずっとわが家にいる
わ。ねえ、白駒。そうよね」
きよは、白駒の目を見ながらい
いました。


「そうだったのか」
「清太さん。そうだったのかっ
て、どういうこと」
「いやー、こんなことを、きよ
ちゃんに話していいのかな」
清太は、話すのをためらってい
ます。


        つづく