女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 131


第七章 女神さまからのおくりもの 10


「なくなった朝日長者の娘・ふくちゃんは?」
「ふくは、あの世で、あなたが姉のようにし
たっていた人ですよ。こどものいない長者夫
婦に、諏訪の神様が授けたこどもでした。ふ
くは、思いがけない事故で、八才でなくなっ
てしまいましたが、仲良しだった清太と兄弟
のように暮らすことができて、幸せだったと
いっています」


「私と清太さんは、どんな間柄だったのでし
ょうか」
「二人は、とても仲のいい夫婦でした。あん
な夫婦になりたいねと神様たちもいっていた
ほど、仲がよかったですよ。だから、初めて
会った時、お互いに強く心をひかれたのでし
ょうね」


         つづく