女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 130


第七章 女神さまからのおくりもの 9


「では、わが家で働いていた清太さんは?」
「清太は、諏訪の神様が、守屋山のふもとに
住んでいる夫婦に授けたこどもです。清太の
両親は、心の清い人でした。清太はおかあさ
んにつれられて、幼い時から神社へお参りに
きていました。


清太は、心のやさしいこどもでした。だから、
みんなにかわいがられたのでしょうね。とく
に、朝日長者の夫婦は、清太をわが子のよう
にかわいがっていました。清太のように、お
おぜいの人にかわいがってもらえた人は珍し
いですね。私も、そんな清太が大好きでした」


        つづく