2019-03-05 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 火とぼし山 11 第一章 次郎、西の村へ 9 年頃になった二人は、いつしか強く心を ひかれるようになっていたのです。 三日後。 次郎は、西の村へ引っ越していきました。 「次郎さん。約束を忘れないでね。七日 後、会えるのを楽しみにしているわ」 「おらも、きよちゃんに会えるのを、楽 しみにしている」 次郎は、なごりおしそうに西の村へ引っ 越していきました。 つづく