火とぼし山

[童話]火とぼし山


火とぼし山 11


第一章 次郎、西の村へ 9


年頃になった二人は、いつしか強く心を
ひかれるようになっていたのです。


三日後。
次郎は、西の村へ引っ越していきました。
「次郎さん。約束を忘れないでね。七日
後、会えるのを楽しみにしているわ」
「おらも、きよちゃんに会えるのを、楽
しみにしている」
次郎は、なごりおしそうに西の村へ引っ
越していきました。


         つづく