2019-04-07 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 火とぼし山 44 第五章 次郎の見合い 4 「ことわったけれど、どうしても姪と会っ てほしいというんだ」 「次郎さんは、その人と会うつもりなの」 「いや、会うつもりはない。おらには、き よちゃんという大事な人がいる。 だから、 会うつもりはない」 次郎は、きっぱりいいました。 きよは次郎の気持を聞き、安心しました。 でも、次郎さんは、はっきりいやといえな い人だから、ことわりきれずにその人と見 合いをするのだろうなと、きよは思いました。 つづく