2019-11-29 開善寺の早梅の精 童話 [童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 8 女の人は、「昔の美しかった花のおもかげま で、この梅には残っているようです」と、よ んだのでしょうか。 「すてきな歌ですね。ところで、あなたの名 前は?」 「梅香といいます」 「梅香さんですか。あなたは、この梅のよう に美しいかたじゃ」 「美しいだなんて・・・。あなたの名前は?」 「わしの名前は、埴科文次。さむらいじゃ」 「文次さんですか。文次さんこそ、いい歌を よまれる」 つづく