2019-11-24 開善寺の早梅の精 童話 [童話]開善寺の早梅の精 開善寺の早梅の精 3 開善寺の早梅には、こんないいつたえがあり ます。 今からおよそ四百六十年前。 甲斐の武田が、伊那谷にせめてきました。 そして、信濃の村上と戦になりました。 村上頼平の家臣に、和歌をよむ風流な男がお りました。 男の名前は、埴科文次。 武芸を学ぶかたわら、和歌の道にも精進して いました。 文次は、出征中にも、心に残る情景があると、 それを歌によみました。 つづく