2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

花のほほえみ

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黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 12 「おや? これは、黄金色のまゆ玉。美しい まゆ玉じゃのぅ。こんな美しいまゆ玉は、み たことがない。でも、なぜこんな所に黄金色 のまゆ玉があるのじゃろ」 明神さまは、ふしぎに思いました。 明神さまがまゆ玉…

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黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 11 明神さまと奥さんは、守屋山のふもとで蚕をか っていました。 二人は、諏訪地方に養蚕をひろめようと、伊勢 の方から寒さに強い桑の木や、蚕の卵をとりよ せました。 そして、技術者をよび、養蚕の技術を学んで…

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黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 10 明神さまは奥さんがでていってしまったことを、 みんなにないしょにしていました。 そのため、みんなが寝静まったころ、そっと奥 さんに会いに行っていたのです。 では、二人のけんかの原因は、何だったのでし …

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黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 9 「夫婦ですもの、けんかくらいするわよ。だか ら、明神さまは奥さんのことが心配で、真夜中 にそっと様子をみにいくのではないかしら」 「そうかもしれないね」 村の人たちは、そういって奥さんのことを心配 しま…

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黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 8 そんなある日。 「明神さま。このごろ、奥さんの顔をみかけ ないけれど、奥さんは元気かのぅ」 「ああ。元気じゃよ。妻は用事があって、里 へ帰ったのじゃ」 「それにしても、長いのぅ。奥さん、どうか したのかね…

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黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 7 「今夜こそ、行く先をつきとめられると思 ったのに、残念だったな」 「それにしても、あぶないところだった。 こんな寒い夜湖に落ちたら、しんぞうまひ で死んでしまうぞ」 青年たちは、とぼとぼと家に帰りました…

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黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 6 青年たちは、何日も明神さまのあとをつけま した。 しかし、いつも明神さまの姿を見失ってしま いました。 二月初めのある夜。 青年たちは、今夜も明神さまの後をつけてい ました。 湖の真ん中あたりまできた時、…

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[童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 5 「明神さまって、足が速いんだね。まるで、 氷の上をすべるように歩いていったよ」 「それにしても、明神さまはどこへ行ったの だろう」 「好きな人の所へ行ったのかもしれないよ」 「ばかをいえ。あんな美しい奥…

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[童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 4 その日の夜。 青年たちは、物陰にかくれて、明神さまがで てくるのをじっと待っていました。 すると・・・。 明神さまがでてきました。 「おお、寒いっ」 明神さまは、空をみあげみぶるいしました。 そして、なに…

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黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉 黄金色のまゆ玉 3 湖の上には、でこぼこした長い氷の山ができ ていたのです。 人々には、大きな竜が、湖をのたうちまわっ ているようにみえました。 なんと、その氷の割れ目は、明神さまが住ん でいる神社の近くから、湖の向こう側…