黄金色のまゆ玉

[童話]黄金色のまゆ玉


黄金色のまゆ玉 7


「今夜こそ、行く先をつきとめられると思
ったのに、残念だったな」
「それにしても、あぶないところだった。
こんな寒い夜湖に落ちたら、しんぞうまひ
で死んでしまうぞ」
青年たちは、とぼとぼと家に帰りました。


「そうだ。今度は湖の向こう側へ先まわり
して待っていたら、どうだろう」
「おお、そうすれば、うまくいくかもしれ
ないぞ」
青年たちは、湖の向こう側へ先まわりして、
明神さまを待つことにしました。
でも、明神さまの行き先をつきとめること
はできませんでした。


        つづく