竜の姿をみた少女16
「その人のことを、心から信じていれ
ば、どんなにひどいことをされても、
その人をうらんだり、にくんだりでき
ないものだということを、わしはその
時知ったのじゃ。
その人のことを信じるということは、
いい所も悪い所も、すべて認めてあげ
るということなのだろうね」
おじいさんは、自分にいいきかせるよ
うにいいました。
「それはそうと、かなは今でも湖に竜
がいると信じているのかな」
「はい、信じています。私は、しらか
ば湖に竜がいるのではないかなと思っ
ています」
「なぜ、竜がいると思うの」
つづく
童話「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神に
なった三郎」に収録されています。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727