黄金色のまゆ玉


    黄金色のまゆ玉4


その日の夜。
青年たちは、物陰にかくれて、明
神さまがでてくるのをじっと待っ
ていました。



すると・・・。
明神さまがでてきました。
「おお、寒いっ」
明神さまは、空をみあげみぶるい
しました。
そして、なにやら小声でつぶやく
と、足早に歩き始めました。



その早いことといったら。
青年たちは、こんなに早く歩く人
をみたことがありません。
青年たちは、たちまち明神さまを
みうしなってしまいました。


            つづく



     昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100311#p1



     初めて読んだくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100309#p1



諏訪湖には、「おみわたり」の伝
説があります。
「黄金色のまゆ玉」は、その伝説
をヒントにして、みほようこが書
いた物語。