女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 19


第二章 諏訪からきた少年 3


きよは、清太の顔をみた時、いつかどこ
かで会ったことがあるような、とてもな
つかしい気がしました。
しかし、どこで会ったのか、思いだせま
せん。


一方、清太は、「あっ、ふくちゃん」とさ
けびそうになりました。
朝日長者の娘、ふくにそっくりだったから
です。
「ふくちゃん。やっぱり生きていたんだね」
清太は、心の中でそっとつぶやきました。


         つづく