[童話]女神さまからのおくりもの
女神さまからのおくりもの 33
第三章 座禅草が咲いている高原で 6
「よく知っているね。諏訪の神様は、
諏訪明神とよばれている。農耕の神
様・狩猟の神様・風の神様ともよば
れているんだよ。諏訪大社はね、日
本で最も古い神社の一つなんだって。
おらも、佐久へくる前は、かあちゃん
と一緒に、よくお参りに行ったよ」
清太が、故郷の諏訪のことをくわしく
話してくれたのは、今日が初めてでした。
「さあ、おじょうさま。遅くなるとい
けないから、急いで馬小屋へ行こう」
「清太さん。二人だけの時は、きよっ
てよんで」
つづく