女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 34


第三章 座禅草が咲いている高原で 7


「おらは、この家の使用人だ。おじょう
さまのことを、きよなんてよびすてには
できない」
「何いっているの。清太さん」
「だって、庄屋のおじょうさまだもの」


「たしかに、私は庄屋の娘よ。みんなか
ら、庄屋のおじょうさまって、よばれて
いるわ。でも、私は、おじょうさまとい
うことばが大きらい。清太さんには、き
よってよんでほしいの」


          つづく