[童話]女神さまからのおくりもの
女神さまからのおくりもの 85
第五章 それぞれの思い 3
「きよ。清太は、わが家の使用人なのだよ」
「とうちゃん。なぜ、清太さんを好きにな
ってはいけないの。私、清太さんが大好き。
いつか、清太さんと結婚できたらいいなっ
て思っている」
吉衛門は、びっくりしました。
「きよは、いつから、清太を好きになった
んだい」
「清太さんが、わが家にきた時から。でも、
最初は、大好きな兄ちゃんという感じだっ
た。清太さんが心から好きだとわかったの
は、霧ケ峰高原へゆうすげの花をみに行った
時」
「そうか・・・そうだったのか」
つづく