女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 66


ゆうすげの花咲く高原で 17


「そんなことがあったのね。私、何も
知らなかったわ」
「おらは、最初から白駒ってふしぎな
馬だなと思っていたよ」
清太は、長い間気にしていたことをき
よに話し、気持が楽になりました。
「白駒。夜中にどこへ行っていたの」
白駒は、遠くの山をじっとみているだ
けでした。


「清太さん。ぼつぼつ、ゆうすげの花
が咲いている場所へ行こうよ」
「じゃあ、出発しようか」
「ゆうすげの花が咲いていた場所をお
ぼえている?」
「おぼえているよ」
 

        つづく