女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 122


第七章 女神さまからのおくりもの 1


「庄屋さま。た、大変です」
白駒の世話をしている人が、吉衛門の部屋へと
びこんできました。
「そうぞうしい。何ごとじゃ」
「白駒がいません」
「何? 白駒がいないと。いつからいないのだ」
「わかりません。今、馬小屋へ行ったらいませ
んでした」


「白駒は、わしが大切にしている馬だ。みんな
で手分けして、白駒を探してほしい」
吉衛門は、やしきで働いている人たちに、お願
いしました。


        つづく