女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 70


ゆうすげの花咲く高原で 21


二人は、たわいない話をしながら、む
すびを食べました。
幸せなひとときでした。
しばらくして、きよが改まった口調で
いいました。


「清太さん。今、縁談の話があるの」
「縁談の話?」
「相手は、清太さんも知っている小諸
の次郎さん。とうちゃんの姉の二番目
のこども」
「おれ、庄屋さまのお使いで、何度も
次郎さんの家へ行った。おじさんもお
ばさんもいいかただし、次郎さんもや
さしそうだし、いい話だと思うけれどね」


        つづく