[童話]女神さまからのおくりもの
女神さまからのおくりもの 80
ゆうすげの花咲く高原で 31
おらは、世話になっている庄屋さま
に、遠慮をしているのかもしれない。
心からきよちゃんが好きなら、誰に
も遠慮することなどないのに。
こんな心の声も聞こえてきました。
でも、清太は、自分の気持をきよに
伝えることができなかったのです。
きよちゃんには、幸せになってほしい。
大好きだからこそ、自分は身をひく
べきだと、清太は思ったのです。
二人は、時のたつのも忘れ、ゆうす
げの花をみていました。
つづく