女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 116


第六章 清太、山の中の湖へ 15


耳をすますと、足音はもう聞こえません。
「ああ、こわかった」
清太は、大きなため息をつきました。
穴から足をぬこうとした時、いいにおいがして
きました。


「何のにおいだろう」
清太は、あたりをみまわしました。
すると、みたことのない赤い木の実が目に入り
ました。
清太は、赤い木の実の方へ歩いていきました。
みるからにうまそうな木の実でした。
木の実を一つとると、清太は口にほうりこみま
した。


        つづく