女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 89


第五章 それぞれの思い 7


でも、きよには、同じような環境で育った
青年と結婚してほしいと思いました。
それは、吉衛門の親心でした。
「それはそうと、清太はきよのことをどう
思っているんだい」
「清太さんの気持をたしかめたことはない
から、わからない。でも、私のことは好き
だと思う」


「そうか。清太を、ここへよんでおいで」
「はい」
きよは、清太をよびに行きました。
「清太さん。とうちゃんがよんでいるわ」
「庄屋さまが?」
「清太さんに、聞きたいことがあるって」


        つづく