女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 115


第六章 清太、山の中の湖へ 14


しばらくすると、
「たったった」
「たったった」
どこからか、足音が聞こえてきました。
足音は、だんだんに近づいてきます。
清太は、その足音から逃げるように、湖のまわり
を夢中で走りました。


どのくらい走ったでしょうか。
十分? いや、二十分? 清太は、力の限り走り
ました。
「ばたっ」
気がつくと、清太は穴に落ちていました。
片足が穴にはまっています。


           つづく