[童話]女神さまからのおくりもの
女神さまからのおくりもの 123
第七章 女神さまからのおくりもの 2
きよは部屋にとじこもったまま出てこないし、
清太は行方がわからない。
その上、白駒までいなくなってしまうなんて。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
清太を追い出したから、ばちがあたったのだろ
うか。
吉衛門は、自分が大切にしているものを、すべ
てなくしてしまったような気がしがっかりしま
した。
「白駒。おまえだけでも、早く戻ってきておくれ」
吉衛門は、心の中で祈りました。
つづく