[童話]女神さまからのおくりもの
女神さまからのおくりもの 121
第六章 清太、山の中の湖へ 20
「とうちゃんって、ほんとうにひどい人ね。
私、とうちゃんのこと、信じていたのに。清
太さんがかわいそう」
そういうと、きよは自分の部屋へとじこもっ
てしまいました。
きよは、その後部屋から出てきませんでした。
届ける食事にも、手をつけていないようでした。
そんなきよの姿をみて、吉衛門は自分がしたこ
とを後悔しました。
「清太。どうか無事でいておくれ」
吉衛門は、心の中で、清太の無事を祈りました。
つづく